2011年06月07日

アシュケナージが語るガヴリリュクの魅力(ショートインタビュー)[アレクサンダー・ガヴリリュク]

Q:マエストロは今回のN響定期の共演者としてガヴリリュクを希望されたとお聞きしましたが、その理由を教えて下さい。
Ashkenazy.jpg彼との最初の出会いはシドニーでのプロコフィエフの全曲録音が最初だったと思います。2009年11月にシドニーでたった2週間の間にプロコフィエフのピアノ協奏曲5作品の録音を行うという、とてもタフなスケジュールとなってしまいました。でも、彼は何一つ不平を言うことなく、その大役をみごとにこなしてくれました。
 この作品は私自身も録音を行っていますし、演奏をしてきましたので、この録音作業がいかに厳しいものであったか、さらにこの作品が決して容易ではないことも良くわかっています。それだけに彼の努力と音楽家としてのすばらしさには感心しました。
彼はとても熱心で、私にいろいろと聞いてきたりと、とても前向きで人懐っこい性格の持ち主です。そして同時に大変な努力家でもありました。私は彼のとても謙虚で、それでいて努力を惜しまない姿に大変に好感を持ちました。共演をする上でとても気持ちよく音楽作りができるソリストです。

Q:この若いピアニストの特徴と魅力を教えていただけますでしょか?
テクニックは当然のことながら、音楽性においても大変に優れたピアニストです。何よりも謙虚でありながら、音楽と真剣に取り組む姿勢が私は大好きです。音楽家としても、そして1人の人間としてもすばらしい若者です。


【アレクサンダー・ガヴリリュク ピアノ・リサタイル】
2011年6月11日(土) 19時開演 東京オペラシティ コンサートホール
曲目:
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番「月光」
ショパン:幻想即興曲
ショパン:2つのノクターン作品48
ショパン:スケルツォ第1番
ラフマニノフ:楽興の時
プロコフィエフ: ピアノ・ソナタ第7番「戦争ソナタ」
詳しい公演情報はこちらから
posted by Japan Arts at 16:07| アレクサンダー・ガヴリリュク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月30日

ガヴリリュク来日!! 日本のファンへのメッセージ

今朝、成田空港にアレクサンダー・ガヴリリュクが無事到着しました。
6/3、4のアシュケナージ指揮N響定期演奏会を皮切りに全国各地で演奏会を行います。
そんなガヴリリュクより日本のファンの皆様へのメッセージです。

「10年前、日本に初めて来日した時から聴衆の皆様との強いつながりを常に感じてきました。今回の災害のニュースを知った時は本当にショックで心が痛みました。こうした状況の中、日本で演奏出来る事の意味深さを感じています。
音楽が表現する様々な思いや感情を共有出来る時間と空間は、スピリチュアルな経験ともいえます。今の様に大変な状況においても、音楽が言葉や文化の違いを越えて、私達を一つにしてくれると信じています。ファンの皆様にお会いできるのを楽しみにしております」
Gavrylyuk4_MikaBovan.jpg
(C)Mika Bovan

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2010年07月22日

アレクサンダー・ガヴリリュク ニューヨーク・フィルにデビュー

Gavrylyuk5_MikaBovan.jpg
 ウクライナ生まれのピアニスト、アレクサンダー・ガヴリリュクが7月8日、ニューヨーク・フィルハーモニックにデビューした。この日のコンサートは、『サマータイム・クラシック』と呼ばれる、毎年6月末から7月初めに行われるコンサート・シリーズの一環で、今年で7年目を迎える。指揮者ブラムゥエル・トーヴィーが舞台上から直接観客に話しかける、夏らしいカジュアルな雰囲気が人気のシリーズなのだが、この日の会場、リンカーン・センターのエイヴリー・フィッシャー・ホールも、ほぼ満席であった。
 “ドナウからラインへ”とサブタイトルが付いたこの日のコンサート、ガヴリリュクが選んだのは、ヴァイマルで初演された、リストのピアノ協奏曲第一番だった。バンクーバー交響楽団の音楽監督、トーヴィーとは、これまでも何度か共演を重ねているとのことで、今回の選曲も、トーヴィーとの話し合いで決定したそうだ。リハーサルは、コンサート当日に行われた短いものだけであったという。しかし、ニューヨーク・フィルハーモニックが共演者と共通の言語を探し、音楽を把握するスピードにはとても感動したとのことで、今回のように優れたオーケストラと共演すると、とてもインスパイアされると語っていた。
 果たして本番、ピアノのきらびやかなテクニックが散りばめられたリストの第一番に対峙したガヴリリュクであるが、第一音からして思うことは、まずその音の美しさであった。もちろん超絶技巧で知られるとの評判に違わない演奏ではあるのだが、どんなフォルテになっても温かみを失わないその音色は、まさしく今上り坂の演奏家ならではの音であったと思う。ニューヨーク・フィルハーモニック・デビューという大きな機会を前に、ナーバスになるという要素もあるにはあるが、出来るだけ音楽に集中して、誠実な演奏をしたいと語っていたガヴリリュク。そんな彼の誠実さは、観客にもダイレクトに届いたようだ。演奏終了と共に、会場は大きな喝采に包まれ、まずは上々のデビューであった。
Gavrylyuk2_MikaBovan.jpg

文:小林伸太郎(音楽ジャーナリスト / ニューヨーク在住)
Photo by Mika Bovan
posted by Japan Arts at 14:50| アレクサンダー・ガヴリリュク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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