2011年10月13日

アンスネス 対談イベント動画配信情報

アンスネス来日時に佐伯一麦氏による対談イベントの様子がノルウェー大使館のホームページで動画配信されています。
ぜひ、ご覧ください。
http://www.norway.or.jp/news_events/culture/music/X/
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2011年09月22日

レイフ・オヴェ・アンスネス 対談イベント

昨日(9月21日)台風の中ではありましたが、ノルウェー大使館でレイフ・オヴェ・アンスネス氏と佐伯一麦氏による対談イベント
「いま音楽にできること」が開催されました。
仙台在住の小説家、佐伯氏はノルウェーに住んだ経験があると同時に、クラシック音楽の大ファン。
今年、日本は東日本大震災、そしてノルウェーは前代未聞のテロ事件があり、大きな悲しみに直面しました。
そのような際、音楽に何ができるのか・・・小説に何ができるのか・・・ お二人の芸術家が語る言葉は
苦悩とともに生きるということへの希望を感じさせてくれました。



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2011年09月21日

アンスネス ピアノ・リサイタル レポート @王子ホール

 ベルリン・フィルハーモニーのピアニスト・イン・レジデンスでもあるアンスネスは、世界で愛されるピアニストの筆頭です。
 先日、NHK交響楽団の定期演奏会において、ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番では名作品に相応しい堂々たる名演奏は絶賛され感動的でした。(10月9日のN響アワーで放映予定です)
 続いてリサイタル・ツアーが19日から兵庫県立芸術文化センターからスタートし、昨日(20日)、東京の王子ホールで行われた公演でも、抜群の安定感と音色の多彩さと美しさが際立つ演奏で、アンスネスの稀有な音楽性が十二分に発揮されていました。

王子ホールでのプログラムは、まずグリーグの抒情小品集から6曲。ノルウェーの民族音楽の持つ独特なリズムや響きが魅力的な作品で、まるでリートを聴いているかのような、まさしく“歌うピアノ”が印象的でした。
 ブラームスの4つのバラードは、アンスネスのストーリーテラーぶりが発揮され、表情豊かで雄弁な演奏。穏やかで温かみのある低音色の深さは必聴です。
 その穏やかな音色が一変したのがクルターク作品。シャープな硬質さで突き抜けるような音が出たかと思うと、空気と融和した音の玉が浮遊してるかのような不思議感覚にとらわれるなど、8つの短曲のなかには多種多様の音色が彩りを放っていました。
 そして、締めくくりのベートーヴェンの「ワルトシュタイン」は、これぞお手本!という正統派の演奏で鉄壁。壮大な世界へと誘ってくれます。
 アンコールはショパンのバラード第3番とワルツ11番。 アンスネスならではのショパン作品で、22日東京オペラシティでのリサイタルがますます楽しみになりました。
 アンスネスの演奏スタイルは一言で表すならクリーン。
 また、ピアノという楽器の持つ特性を知り尽くし、その打鍵は深く響く低音から、無数のパワーストーンが煌くような高音まで、まるで魔術のようにヴァラエティ豊かな音色を紡ぎだされていました。
 まさに“音から目が離せない”といった形容がぴったりのアンスネスのピアノ。

 22日の東京オペラシティのリサイタルで体験してみてください。


flyer.jpg≪レイフ・オヴェ・アンスネス ピアノ・リサイタル 日本公演≫
2011年9月22日(木) 19時開演 東京オペラシティ コンサートホール

曲目:
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第21番 ハ長調 「ワルトシュタイン」
ブラームス:バラード集
ショパン:バラード第3番・第1番
ショパン:ワルツ 第13番・第7番・第11番・第5番
ショパン:夜想曲 第17番 ロ長調 

ジャパン・アーツぴあ 03-5774-3040
WEBでのチケット購入

公演の詳細はこちらから

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2011年09月13日

アンスネス 元気に来日しています!

本日、レイフ・オヴェ・アンスネスが元気に来日いたしました。
少しホテルで休んだ後、16日、17日に共演するNHK交響楽団の練習場で指揮者とリハーサルと打合せを行いました。
いつも穏やかなアンスネス。写真撮影にもにっこり応じてくれました!



Andsnes.JPG


9月22日(木)東京オペラシティコンサートホールでのリサイタルでは、
前半にベートーヴェンの「ワルトシュタイン」、ブラームス「バラード集」、後半はショパンの作品を演奏します。
どうぞご期待ください。

http://www.japanarts.co.jp/html/2011/piano/andsnes/index.htm

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2011年08月31日

アンスネスへの来日直前インタビュー

Q:今度の東京公演のプログラムについてお聞きします。まず最初の「ワルトシュタイン」ソナタはベートーヴェンの傑作のソナタの一つですが、日本の聴衆に何かコメントをお願いします。
アンスネス:この曲は本当に名曲ですし、その構成の多様さには目を見張るものがあります。第1楽章はリズムと短いエネルギッシュな主題の上に構築されています。第2楽章は最終楽章への導入となっていますが、基本的に旋律がなく、様々な和音と短い「呼び出し」主題と不安な感覚から成りたっています。一方、最終楽章はペダルを使って歌う長い旋律線による雄大さとでもいうべき見事な情感を持っています。この部分は、よりエネルギッシュでドラマチックな楽節と対照をなしています。曲はコーダでクライマックスを迎えますが、そのコーダはユーモアとベートーヴェン独特の有機的な要素と意外性のある要素との驚くべき交錯に満ち溢れています。

Q:プログラムをよくみるとバラードが多いですね。それには何か理由があるのでしょうか?
アンスネス:ブラームスのバラードについては、アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリによるこの作品の素晴らしい録音を初めて聴いた時に、大変強い印象を受けました。この曲はブラームスの初期(この曲を書いたとき彼は22歳でした)に書かれたものですが、ここにあるような広大な空間と「告別」という感覚をもつ曲は、ブラームスのピアノ曲にはこの作品以外には無いと私には思えるのです。

Q:それでは後半のショパンについてはいかがでしょう。
アンスネス:
ショパンの4つのバラードは、13〜14歳頃からずっと私のお気に入りに入っていました。けれども、これまでコンサートではほとんどどれも弾いたことがなかったのです。出来れば私はこの数年のうちに4曲全部を弾きたいと思います。そして、ほかにももっと、この非常に素晴らしくて比類の無い作曲家の作品を弾きたいと思っています。

Q:なるほど!これで今度のプログラムの流れが分かってきました。
今日はお忙しいところ、どうもありがとうございました。何だか来日が待ち遠しくなってきました。


flyer.jpg≪レイフ・オヴェ・アンスネス ピアノ・リサイタル 日本公演≫
2011年9月22日(木) 19時開演 東京オペラシティ コンサートホール

曲目:
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第21番 ハ長調 「ワルトシュタイン」
ブラームス:バラード集
ショパン:バラード第3番・第1番
ショパン:ワルツ 第13番・第7番・第11番・第5番
ショパン:夜想曲 第17番 ロ長調 

ジャパン・アーツぴあ 03-5774-3040
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2011年08月16日

レイフ・オヴェ・アンスネスの夏のコンサート・シーズン最新情報

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 アンスネスは、この夏はノルウェー、スイス、オーストリア、イタリアで開催された夏のフェスティバルに参加し、ドイツ、イギリス、スイスで歌曲のリサイタルを行った。アンスネスとドイツ人バリトンのマティアス・ゲルネは、マーラーとショスタコーヴィチの歌曲をリソール・フェスティバル、ヴェルビエ・フェスティバル、ザルツブルク音楽祭で演奏した。また、ルール・フェスティバル、チェルテナム・フェスティバル、ヴェルビエ・フェスティバルでのソロのリサイタルに加えて、キッシンゲンの夏音楽祭でモーツァルトのピアノ協奏曲24番をブダペスト・フェスティバル・オーケストラと共演した。

 アンスネスの今夏のソロ・プログラムは、この春米国とヨーロッパで演奏したプログラムで、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ2曲(21番ハ長調Op53「ワルトシュタイン」、32番ハ短調Op111)とブラームス(4つのバラードOp10)、シェーンベルク(6つの小さなピアノ曲Op19)である。(「ワルトシュタイン」とブラームスは9/22東京リサイタルと共通。)ニューヨークのカーネギー・ホールで行われた公演後、ニューヨーク・タイムズは次のような詳細で熱烈な批評を寄せた:

「アンスネス氏の身の引き締まるような『ワルトシュタイン』は、表面的な誇張した語調の痕跡を一切排していた。彼は並外れた堅実さと威厳のある強打を持って演奏した。
 彼の演奏は新鮮さが印象的で、明快で素直である。しかし、それだけにいっそう音楽の中の神秘性と大胆な想像力が伝わってくる。緩徐楽章にはぞっとするほどの晴朗さがあった。ワルトシュタインを聴いて驚くほど美しいと思うことが、いったいどれほどあるだろうか。それこそがアンスネス氏が成し遂げたことだ。彼は、シェーンベルクの無調の細密画集、6つの小さなピアノ曲(Op19)を、広大さと激烈さという非常に面白い組み合わせで演奏した。」

 日本でのリサイタルがますます楽しみだ。

次にレイフ・オヴェ・アンスネスが夏のシーズンの前に語ったQ&Aをご紹介する。
レイフ・オヴェ・アンスネスとの会話
Q:今シーズンは、ベルリン・フィルハーモニーのレジデント・ピアニストとしてベルリンで過ごされる時間がたくさんありましたが、その感想は?
アンスネス:
ベルリンでのレジデントとしての活動は、予想をはるかに超えるものでした。ベルリン・フィルや観客、それにベルリンという市と、特別な形で私が本当につながっていたと感じます。観客は非常に誠実で何度も足を運んで私の異なる面を見てくれるのですが、彼らと一緒にシーズン中あんなにたくさんのすばらしいプロジェクトが出来たのはとてもすてきなことでした。オーケストラの演奏者は非常にレベルが高く、一緒に室内楽の音楽作りをすることは喜びでした。公演ひとつひとつが大成功でした。ハイティンクとのブラームスの2番は驚異的でしたし、小ホールでの私のリサイタルは、紛れもなく私の17都市を巡るツアーのハイライトでした。最後のコンサートはアカデミーの学生達との共演になりますが、彼らは定期的にベルリン・フィルと共演している優秀な音楽家集団ですから、本当は学生とは呼べないでしょう。

Q:ベルリンという市自体はどうですか?
アンスネス:
芸術において世界有数の刺激的な市です。ベルリンでは、本当の前衛的な文化も含め、多くの様々なものが同時に行われているという印象です。多くの芸術家がここに住んでいるのは、ヨーロッパの大都市の中でもベルリンが最も活動しやすいからです。芸術家はここではリスキーなプロジェクトができるのです。

Q:あなたの夏の主要な活動を教えてください
アンスネス:マーラーとショスタコーヴィチの歌曲の非常に濃密なプログラムをマティアス・ゲルネと共に演奏します。リソール・フェスティバル、ザルツブルク音楽祭、ヴェルビエ・フェスティバルでやり、来春にはカーネギー・ホールでも演奏します。マーラーを演奏するにあたって準備の一環として、バーンスタインが語るエッセイ、The Little Drummer Boyを発見しました。これはDVDで見ることができます。マーラーに興味がある人にはお勧めです。作曲家に関して演奏家が語った物で、これほど洞察力に満ちたものは他に考えられません。

Q:マティアスとはこれまでにもよく共演しているのですか?
アンスネス:これまでにブラームスのプログラムを一緒にやりました。それからシューベルトの「美しき水車小屋の娘」も。彼は本当にすばらしい人です。私達はとても良い関係ですし、私は彼のことを本当に尊敬しています。彼は私が仕事をともにした最も偉大なアーティストの一人です。

Q:リソールに帰るのは、どんな気分ですか?
アンスネス:
芸術監督として17年を過ごしたリソールに行くことは興味深いことです。この立場を離れてここに行くのは初めてになります。少し後ろに下がって、音楽家たちと共に過ごし、町を見、住人との交流を持つことを本当に楽しみにしています。

Q:その他にこの夏楽しみにしていることは?
アンスネス:ベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番を初めて演奏するのでとてもわくわくしています。8月末にストレーザ・フェスティバルで、マエストロ・ノセダ指揮のスカラ座のオーケストラとこの曲を共演します。ストレーザはミラノからそう遠くないところにあるすばらしい町です。ノセダはこの数年このフェスティバルの監督を務めていますが、この仕事をとても気に入っているそうです。ベートーヴェンの五つの協奏曲の中で、1番だけがこれまで演奏したことがありませんでした。この曲を弾きこむにつれて、リヒテルがなぜこの曲がお気に入りだと言ったのかがわかってきます。これは驚異的な曲なのです。36分という、かなり長い曲です。この曲にはベートーヴェンらしい雄大さと想像力のすべてがあります。

Q:2012年から音楽監督になるカリフォルニアのオーハイ・フェスティバルについて教えてください
アンスネス:最近オーハイへ行ったとき、本当に強い印象を受けました。私には初めての場所だったので、あんなに力強い反応があるとは予期していませんでした。あの地方独特の美しさはただすばらしい。海岸線をサンタバーバラの方にドライブすると少し内陸に入り、次に突然開けたところに出ます。植生は特筆すべきもので、なんと多種類の樹木があることか!それから町も魅力的です。公園と会場には、広大な空間と親密さを同時に感じさせる不思議な印象があります。

Q:オーハイのプログラミングについてあなたの考えを聞かせてください
アンスネス:
プログラミングは、私をひきつける引力のようなものを持つ20世紀のレパートリーの面白いミックスです。ストラヴィンスキー、ヤナーチェク、アイヴス等々です。オーハイではあまり演奏されていないスカンジナヴィア諸国の作曲家の現代曲も、持ち込みたいと思っています。オーハイでは現代曲を多数扱っていますが、現代曲をやるからにはスカンジナヴィアのカラーを持つものも取り入れる必要があると思いました。ベートーヴェンやモーツァルトが特別な行事のために書いた曲もやります。私は完全に現代曲のみの選曲にこだわるつもりはなく、変化があるのは面白いと思っていますので。俳優が参加する演劇的な作品もやります。本当に楽しみです!

≪レイフ・オヴェ・アンスネス:2011年夏の公演≫
6月8日 ドイツ、ベルリン
ベルリン・フィルハーモニー
モーツァルト:ピアノ、オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴットのための
五重奏曲 変ホ長調K452
モーツァルト:ピアノ協奏曲第14番K499

6月17日ドイツ、バート・キッシンゲン
キッシンゲンの夏音楽祭
ブダペスト・フェスティバル・オーケストラ
モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番ハ短調K491

7月2日ノルウェー、リソール
リソール室内音楽祭
マーラーとショスタコーヴィチの歌曲 マティアス・ゲルネ(バリトン)共演

7月4日ドイツ、エッセン
ルール・ピアノ・フェスティバル
リサイタル

7月5日イギリス、チェルテナム
チェルテナム・フェスティバル
リサイタル

7月18日スイス、ヴェルビエ
ヴェルビエ・フェスティバル
マーラーとショスタコーヴィチの歌曲 マティアス・ゲルネ(バリトン)共演

7月29日オーストリア、ザルツブルク
ザルツブルク音楽祭
マーラーとショスタコーヴィチの歌曲 マティアス・ゲルネ(バリトン)共演

8月30日イタリア、ストレーザ
ストレーザ・フェスティバル
スカラ・フィル/ノセダ
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番

※アンスネスのホームページの情報を基に構成しました


flyer.jpg≪レイフ・オヴェ・アンスネス ピアノ・リサイタル 日本公演≫
2011年9月22日(木) 19時開演 東京オペラシティ コンサートホール

曲目:
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第21番 ハ長調 「ワルトシュタイン」
ブラームス:バラード集
ショパン:バラード第3番・第1番
ショパン:ワルツ 第13番・第7番・第11番・第5番
ショパン:夜想曲 第17番 ロ長調 

ジャパン・アーツぴあ 03-5774-3040
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2011年07月07日

アンスネスより来日へ向けてのメッセージが届きました。

andsnes.jpg9月の日本公演を、私は本当に心待ちにしています。数ヶ月前に皆さんの国を襲った災害については、大きな悲しみを持って注視していましたが、それ以来、早く日本に行きたいと願い続けてきました。比類ない教養のある聴衆と、豊かな日本の文化ともてなしの心に触れるために。今回は多くのリサイタルだけでなく、NHK交響楽団とマエストロ・ブロムシュテットとのラフマニノフの協奏曲第3番の共演もありますが、その両方の演奏を非常に楽しみにしています。
レイフ・オヴェ・アンスネス

"I am truly looking forward to my tour to Japan in september. I followed the disaster that struck your country earlier this year with great sadness, and have since then wished to visit Japan soon again, to experience the uniquely cultivated audiences, the rich Japanese culture and the hospitality of their people. I am hugely looking forward to play both numerous recitals and play Rachmaninovs 3.concerto with the NHK Symphony Orchestra and Maestro Blomstedt. "

With all my best wishes,
Leif Ove Andsnes.


≪ピアノ・リサイタル≫
2011年9月22日(木) 19時開演 東京オペラシティ コンサートホール
曲目:
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第21番 ハ長調 「ワルトシュタイン」 Op.53
ブラームス:バラード集 Op.10
ショパン:バラード バラード第3番 変イ長調 Op.47
ショパン:ワルツ 第13番・第7番・第11番・第5番
ショパン:夜想曲 第17番 ロ長調 Op.62-1
ショパン:バラード 第1番 ト短調 Op.23
インターネットでのチケット購入

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2010年03月18日

アンスネス来日しました!

3月21日に東京オペラシティで公演を行うレイフ・オヴェ・アンスネスが来日しました。
「アンスネスの素顔」でご紹介した通り、とても練習好き。早速、練習を始めました!
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≪コメント〜≫
日本に再び来日出来た事をとても嬉しく思います。しかも今回はノルウェー室内管弦楽団との演奏会が日本で実現出来て幸せです。私にとって本当の意味で、ドリーム・カム・トゥルーとなりました!
皆様に会場でお会い出来るのを楽しみにしています。


≪公演情報≫
『アンスネス&ノルウェー室内管弦楽団』
2010年3月21日(日) 14時開演 東京オペラシティ コンサートホール
曲目:
モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番
モーツァルト:交響曲第35番「ハフナー」
グリーグ:ホルベルグ組曲 (ホルベアの時代より)
モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番 ハ短調 K.491
詳しい公演情報はこちらから
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2010年02月25日

アンスネス&ノルウェー室内管弦楽団 連載(4)「アンスネスのインタビュー後編」

〜ノルウェー室内管弦楽団との来日は長年の夢だった
取材・文 青澤隆明

 アーノンクールが指揮するウィーン・フィルとの共演は、アンスネスにとって大きな音楽経験に違いない。なによりオーストリアの偉大な伝統が息づいている、と彼も語ったが、それに先立ってモーツァルトは友人のような存在である。彼の協奏曲に関して言えば、室内オーケストラと共演するほうがずっと演奏しやすい、とアンスネスは率直に打ち明けた。
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 「モーツァルトのピアノ・コンチェルトは、まず木管楽器の役割が独特で、きわめて室内楽的な音楽づくりが求められる。室内オーケストラではたいてい指揮者なしで演奏するから、すべての演奏家が直接に対話し合うことから多くを得られる。コミュニケーションがとても大切で、それこそ演劇的な音楽だと僕は思っている」。
 この3月に初来日するメルウェー室内管弦楽団との共演でも、アンスネスはモーツァルトに集中する。指揮者を置かず、演奏家個々の自発性を重視するこのチェンバー・オーケストラに、アンスネスは"首席客演ディレクター"の肩書きで関わっている。ピアノ協奏曲のレパートリーに関して、アンサンブル・リーダーとして弾き振りをしながら、緊密なコラボレーションを重ねてきた。
 「ノルウェー室内管弦楽団との来日は、僕の長年の夢だった。このオーケストラとの共演を始めてから、長年ずっと願っていた。日本に行くのは大好きだし、日本の聴衆は素晴らしい。そして、僕はこのオーケストラを愛している。だから、とても幸せに思うよ。みなさんが、このオーケストラを楽しんでくれると、ほんとうにうれしい。素晴らしく柔軟な、生き生きとしたオーケストラだからね。みんな長年の友人たちだし、たくさんツアーも経験したので、大きな信頼関係を抱いている。そして、なによりこのオーケストラには自由がある。フルタイムのオーケストラではないから、こうして集まって演奏するときは、いつもフレッシュな感覚が得られるし、ひとつひとつのコンサートがほんとうに特別なものになる。リハーサルにもたくさん時間をかけるので、さまざまなことを試しながら演奏を練り上げていける」。
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 ツアーのメイン・プログラムは、モーツァルトのイ長調協奏曲第23番K488、ハ短調第24番K491、その間にモーツァルトのニ長調交響曲K.385「ハフナー」、グリーグの「ホルベルク組曲」が演奏される。ピアノ協奏曲の傑作が2曲並ぶのは大きな魅力だ。
「第23番と第24番の2つのコンチェルトを演奏できるのはとても幸せだな。短い期間に作曲されているのに、まったく異なる作品だから、この組み合わせは興味深いと思う。第23番は、モーツァルトにとっても特別なピアノ協奏曲で、イ長調の調性はおそらく天国的ななにかを表現し、慰めをもたらすものだったと思える。終楽章は暗めで、天国的な要素は控えめかもしれないけれど、それでも響きは慈愛に充ちている。ハ短調は真にドラマティックな協奏曲だ。終楽章は、モーツアルトの書いたもっともすぐれた変奏曲だと思う。いっぽう第2楽章を比べると、第23番は非常に暗いが、24番はほとんどラヴ・ソングのようだ。ピュアな幸福感に溢れていて、とても愛おしい・・・・」。
今回のプログラムでは、ピアノ協奏曲ではアンスネスが、それ以外では今シーズンから新たに音楽監督として加わったイザベル・ファン・クーレンがリーダーを務めるというから、オーケストラの表現の柔軟性とともに、そのコントラストも楽しめるだろう。
「そのほかはイザベル・ファン・クーレンの選曲で、僕は演奏しないのでわからないけれど(笑い)、「ハフナー」は祝祭的な作品だから、モーツァルトのまた大きく異なる一面をお聴きいただけると思う。グリーグにとっても、モーツァルトは絶対的な敬愛を寄せる作曲家だった。ホルベルク組曲は様式的にも、バロックと古典派のもつ純粋さをもっていて、そこがモーツァルトにも通じる。オーケストラは大きな自信をもって演奏すると思うよ」。


≪公演情報≫
『アンスネス&ノルウェー室内管弦楽団』
2010年3月21日(日) 14時開演 東京オペラシティ コンサートホール
曲目:
モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番
モーツァルト:交響曲第35番「ハフナー」
グリーグ:ホルベルグ組曲 (ホルベアの時代より)
モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番 ハ短調 K.491
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2010年02月16日

アンスネス&ノルウェー室内管弦楽団 連載(3)「アンスネスのインタビュー」

アーノンクール指揮ウィーン・フィルとのザルツブルク公演を成功裡に終え、3月のノルウェー室内管との来日公演がますます楽しみになってきました。
現地取材をした青澤隆明さんによるインタビューの中で、日本で演奏予定でもあり、ザルツブルクでも喝采されたモーツァルトのピアノ協奏曲23番を含め、アンスネスがモーツァルトの音楽について語ってくれました。

モーツァルトの誕生日をまえに、アンスネスがザルツブルクで語ったこと
〜アーノンクールとモーツァルト
 「モーツァルはどこにいるかって? ここはザルツブルクだから、いたるところにいるような気がする。このカフェはザルツブルクでいちばん古いから、もしかしたらモーツァルトがそこの席に座って、なにか書いていたかも知れないよ」。
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 1705年創立のカフェ・トマセッリの席に着いて、レイフ・オヴェ・アンスネスが愉快そうに言う。明日は2010年1月27日、モーツァルトの254歳の誕生日だ。ザルツブルクのモーツァルト週間も半ば、アンスネスは祝祭大劇場で、アーノンクール指揮ウィーン・フィルとのピアノ協奏曲イ長調K.488の共演を明晩に控えていた。
「バッハとモーツァルトはいつもそこにいて、僕にとっては友人みたいな存在だ。モーツァルトはとても人間的で、感情も豊かなのに、深い悲しみを表現しても、決して自己憐憫に陥ることはない。とても高いところにいる」。
 アーノンクール、そしてウィーン・フィルとの共演は、アンスネスにとって2006年についで2度目となる。前回も舞台はこのザルツブルクで、モーツァルトの変ホ長調K449とハイドンのト長調の協奏曲を演奏した。
「最初の共演のときは、アーノンクールからいたるところに指示を書きこんだスコアが送られてきた。コンサートの五ヶ月も前にだよ! 彼もいろいろとディスカッションしたかったのだと思うな。アーノンクールは驚くべき想像力の持ち主で、つきせぬアイディアに溢れている。オペラなどの舞台作品も多く手がけていて、ピアノ協奏曲とも多くの関連を見出している。シアトリカルなアプローチをとるなかに、つねに驚きの要素をもつことを求めるから、アーノンクールとの共演はじつに新鮮だ。とにかく学ぶべきことは多いよ。アーノンクールから影響を受けられることを幸せに思う。そして、僕は自分の道を見出そうとしている、ナチュラルに感じられる音楽をすることを。そのうえで、驚きに充ち、論理的に筋の通った演奏をすることは可能なはずだからね」。
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 では、モーツァルトを演奏するときに、アンスネスは作曲家の存在をどのあたりに感じているのだろう?
「いいかい? モーツァルトはいつも人々と繋がっていた作曲家だ。彼の音楽は人々に、そしてみんなの話すことに繋がっている。それが、モーツァルトを偉大なオペラ作曲家にしている。まさに劇場のようにね。ピアノ協奏曲の多くでも、ピアノ独奏の素晴らしさだけでなく、木管楽器をはじめ各パートとの対話なども生き生きとして、オペラ的な世界が展開する。すぐれたピアニストだったモーツァルトにとっても、ピアノを中心とするこの世界はとてもナチュラルなものだったと思う。まさにハイライトといっていい。モーツァルトは社会的で、人間に関心があり、高いところにいるけれど、人生を愛している。カフェやギャンブルや女性に興味をもっていたように。 だから、僕はモーツァルトを舞台上
でも人間として感じている。そして他の演奏家との対話を心から楽しんでいるよ」。

取材・文・写真 青澤隆明


≪公演情報≫
『アンスネス&ノルウェー室内管弦楽団』
2010年3月21日(日) 14時開演 東京オペラシティ コンサートホール
曲目:
モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番
モーツァルト:交響曲第35番「ハフナー」
グリーグ:ホルベルグ組曲 (ホルベアの時代より)
モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番 ハ短調 K.491
詳しい公演情報はこちらから

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アンスネス&ノルウェー室内管弦楽団 連載(2)「アンスネスのモーツァルト」

27日ザルツブルクで行われているモーツァルト週間にアンスネスがソリストとして登場しました。指揮はアーノンクール、オーケストラはウィーン・フィルです。
現地で公演を聞いた青澤隆明さんがレポートをくださいました!

Happy birthday to Mozart!
取材・文 青澤隆明

 先ほどザルツブルクの祝祭大劇場からホテルに戻ったところだ。ザルツブルクのモーツァルト週間も半ば、作曲家の254歳の誕生日にあたる1月27日の夜には、ニコラウス・アーノンクール指揮するウィーン・フィルが演奏会を行い、レイフ・オヴェ・アンスネスがソリストとして登場した。
 アンスネスとアーノンクール、そしてウィーン・フィルとの共演は、今回が2度目。2006年にもモーツァルトとハイドンの協奏曲を演奏しているが、この日はイ長調協奏曲K.488(第23番)に取り組んだ。シューベルトの2つのシンフォニー、第5番と第7番の間に披露されたモーツァルトは、満場の聴衆に温かな共感を生んだことだろう、アンスネスはアーノンクールとともに3度のカーテンコールに応じた。
 アンスネスの弾くモーツァルトは、明朗快活な場面でも決してはしゃぎすぎることがなく、終始一貫して内心の音楽をまっすぐに歌いかけた。アダージョでの物静かで深い情感も、そこから明朗に弾ける終楽章も、すべての音が謙虚で誠実なたたずまいのうちに、モーツァルトへの温かな共感を率直に映し出していた。
 アーノンクールの知的で鋭敏なアプローチは、この日の演奏ではときに十全にはオーケストラを統制していない側面もあったが、アンスネスは彼自身の信じるモーツァルトの精神を堂々と、しかし朴訥に語り続けた。そこには清らかに真率で、どこまでも自然な音楽の感動があった。
 木管楽器をはじめとしてオーケストラとの室内楽的対話を希求するアンスネスのアプローチは、3月にようやく初来日するメルウェー室内管弦楽団との同曲を含む共演では、さらに親密さをもって音楽会を充たすことだろう。ザルツブルクの雪の夜道を歩きながら、日本の春を待ち遠しく思った。

≪公演情報≫
『アンスネス&ノルウェー室内管弦楽団』
2010年3月21日(日) 14時開演 東京オペラシティ コンサートホール
曲目:
モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番
モーツァルト:交響曲第35番「ハフナー」
グリーグ:ホルベルグ組曲 (ホルベアの時代より)
モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番 ハ短調 K.491
詳しい公演情報はこちらから

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アンスネス&ノルウェー室内管弦楽団 連載(1)「アンスネスの素顔」

日本にはリサイタルで何度も来日しているアンスネスですが、今回の来日では母国ノルウェーの室内管弦楽団を率いて自ら弾き振りをし“清冽なモーツァルト”を聴かせてくれるということで、大変注目を集めています。
アンスネスと言えば、ノルウェーを代表する素晴らしいアーティスト。
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ノルウェーの芸術家と言えば、イプセン、ムンク、グリーグなどの名前が上がりますが、現代を代表するのはアンスネスと言っても過言ではありません!
ヨーロッパの主要都市では不動の人気を保ち、母国ノルウェーでは国宝的な存在なのです。
彼については“アンスネス=いつもピアノを弾いてる”というぐらい、いつもピアノと一緒にいる、と周りの人は言います。そして、来日するや練習室に引きこもる彼。「本当にいつもこもってます!」(マネージャー談)
さて、前述したように何度も日本を訪れ、かなりの日本マニア(?)と知られているアンスネス。今回はそんな彼が日本に滞在している時の様子や彼の素顔に迫ってみようと思います。

まずは性格。とても温厚でおおらかなアンスネス。
特にノルウェー人は一度築いた人間関係をいつまでも大切にすると言われています。そういった素朴さなど日本人に相通じるところがあるのだとか。
音楽に対しては妥協なく、オーケストラや指揮者とは納得するまで徹底的に話し合う完璧主義者。いつもは穏やかだけど、音楽に対しては強いこだわりをもって取り組む姿勢は、さすが芸術家。

ところで、アンスネスの日本料理好きは、関係者の中でも有名です。
来日中は「毎日食べていても飽きない。」というぐらい大の寿司好きで、特にネタではウニが好きだとのこと!「そういえば、いつも大量にウニを食べていたような…(こちらもマネージャー談)」たまには焼き魚や煮魚も食べているそうですが… そして日本酒が大好き!
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今回の来日でもきっと寿司や日本料理を楽しむことでしょう!
とにかくお魚好きでノルウェーでは休日を利用して釣りにもしばしば出かけるとか…

Andsnes_Photo1.jpg
(※写真の服はISSEY MIYAKEではありません)
そしてファッション。好きなブランドはISSEY MIYAKE。
来日時にはショップに立ち寄り、服を買ったりショッピングを楽しんだりする事あるのだそうです。

村上春樹氏も絶賛!?
HarukiMurakami.jpg
村上春樹著の「意味がなければスイングはない(文藝春秋出版)」にアンスネスが登場しています!
ぜひ、チェックしてください。


≪公演情報≫
『アンスネス&ノルウェー室内管弦楽団』
2010年3月21日(日) 14時開演 東京オペラシティ コンサートホール

曲目:
モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番
モーツァルト:交響曲第35番「ハフナー」
グリーグ:ホルベルグ組曲 (ホルベアの時代より)
モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番 ハ短調 K.491
詳しい公演情報はこちらから

写真クレジット:Felix Broede
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2009年09月08日

掲載情報[09.7]

2009年7月号『レコード芸術』
「展覧会の絵」のコラボレーションについてなど
RG0907.jpg
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2008年10月27日

アンスネス:静岡公演(静岡音楽館AOI)レポート

静岡音楽館AOIのアンスネス・リサイタル 2008.10.23

flyer_andsnes.jpg すばらしい一夜であった。
 アンスネスの演奏は、誠実である。作曲家に対しても、もちろんその楽譜に対しても。記されたことがらの意味をよく咀嚼して、素直に表現している。それがいい。そして多様な色彩を放つピアニズム。大きな体から繊細な音が溢れ出てくる。
 まず前半は、ベートーヴェンの「幻想ソナタ集」作品27の二曲のワンセット。ソナタ形式からの逸脱を試みたベートーヴェンの“もがき”をつぶさに聴くことができたのは興味深かった。
 とりわけ、“霧”の中から姿形がだんだん現われるように始まり、次第に現実味を帯びるという変ホ長調ソナタ作品27-1の冒頭のファンタジックなアプローチは、秀逸。
 そして、後半のドビュッシー「前奏曲集」から選んだ11曲の最初の曲としてアンスネスが選んだ曲が「霧」。なんと、すばらしいディプティカ(二枚折り絵)になるではないか。このプログラミングには快哉を叫んだ。
 「前奏曲集」の曲順も、計算し尽くされている。静と動の対比だけではない。前半のクライマックスとして「西風の見たもの」を6曲目に置き、それから3曲間は少しエネルギーを分散しておいて、曲の持つ音響空間が一気に広がる2曲「オンディーヌ」と「月の光がそそぐ謁見のテラス」を最後に配置した。思惑通りに、「月の光が〜」ではホールいっぱいに音が降り注いだのである。その美しさといったら、みなが一瞬息をのむ程であった。
 アンコールに応えて演奏したのはスカルラッティの「ソナタ」とシューベルトの「ソナタ」第19番 ハ短調 終楽章のタランテラ。シューベルトの躍動感のある見事な演奏では、アンスネスのパッションを垣間みた。
 ますます楽しみなピアニストである。

作曲家・音楽評論家 野平多美

レイフ・オエヴェ・アンスネスのピアノ・リサイタル公演情報はこちらから
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2008年10月22日

アンスネス:コメント

印象派、パステルカラー、曖昧模糊とした響き……。
ドビュッシーの音楽に塗り重ねられてきた偏見をレイフ・オヴェ・アンスネスは鮮やかな匠の技で取り払った。最高の職人の口数は少なく、技で全てを語る。
「あなたが弾くドビュッシーのプレリュードは明晰で直截、人間性にあふれ、作曲家の肉声を聴く思いが した」と感想を伝えたら、
「ルービンシュタインがギーゼキングの演奏を聴いて漏らした《デコ(装飾)の音楽》の一言、間違いだよね」と、ノルウェーが生んだ 寡黙で大胆なピアノ職人は答えた。
アンスネスは一歩ずつ、巨匠への階段を上っている。

音楽ジャーナリスト 池田卓夫

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アンスネス:王子ホール公演レポート

10月21日、王子ホールでアンスネスのピアノ・リサイタルが行われました。
前半はベートーヴェンのピアノ・ソナタから2曲、後半はドビュッシーの前奏曲集から11曲を演奏。
完璧なテクニックと折り目正しい誠実な演奏から、音楽に対する真摯な姿勢がうかがえました。
今後がますます楽しみな正統派のピアニストです!

27日(月)には東京オペラシティでのリサイタルが待っています。
こちらでは、さらにヤナーチェクやシューベルトも楽しんでいただけます。
作曲家によるタッチの違いもお楽しみ下さい。

http://www.japanarts.co.jp/html/2008/piano/andsnes/index.htm
(残席僅少なので、チケットのお求めはお早めに)

Dsc01342 
客席は満席、サイン会でも長蛇の列が。
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2008年10月07日

アンスネス:公演間近インタビューA

アンスネスのインタビュー2回目です。<1回目はこちらから

第2回
andsnes_01.jpgQ:まだ弾いていないが、今後取り上げたい作品は?
A:
次のシーズンに向けて、モーツァルトの《ピアノ協奏曲第24番》、演奏される機会の少ないラフマニノフの《ピアノ協奏曲第4番》、ショパンの《バラード第1番・3番》などを考えています。
スケジュールは2〜3年先まで決まっていますから、それに合わせて新しいレパートリーをどう取り込んでいくか、自分の許容量も考えながら計画を立てています。また、オーケストラとの共演、ソロ、室内楽など、様々なタイプがありますから、バランスも考えねばなりません。

Q:とても計画的なのですね。他のピアニストもそんなに計画的なものなのでしょうか?
A:それはどうでしょうね(笑)。皆さん自分のやりかたがあると思いますよ。僕の場合は、時間が必要なのです。時間をかけて曲を作り上げる姿勢は、早い時期に先生から教わりました。先生にはいつも「一度にたくさんの曲に手を出すな。ひとつの曲を完全に理解して自由に弾けるようになるまでは、ステージで演奏するな」と言われていました。演奏家としてスタートした頃は、協奏曲を2〜3曲とコンサートのレパートリーが1組だけでしたから。

Q:今後のご予定についてお聞かせ下さい。
A:
この秋、まずはブラジル、それからアジアのツアーがあります。日本の他に、香港、台北、バンコクでも演奏します。12月にはムソルグスキー「展覧会の絵」のレコーディング。年明け1月には北米でラフマニノフの《ピアノ協奏曲第3番》、春にはこの曲のレコーディングがあります。5月はショパンなどのリサイタルをヨーロッパで。
これからは、ベートーヴェンをもっと弾きたいですね。協奏曲を全曲やりたいし、ソナタもできるだけたくさん。そしてオール・ベートーヴェンのプログラムにも挑戦したいです。
僕が芸術監督をつとめるリソール室内楽フェスティバルは、毎年6月に約1週間、ノルウェーのリソールで開催されるのですが、2010年にはこのフェスティバルが、カーネギーホール、ウィグモアホール(ロンドン)、そしてブリュッセルに招待されることになりました。室内楽曲だけでなく、音楽祭の室内管弦楽団とともに協奏曲もできるかもしれません。2009〜10年シーズンの間に、クリスティアン・テツラフ(ヴァイオリン)と妹タニア・テツラフ(チェロ)と一緒に、シューマンの《ピアノ三重奏曲》を録音する予定です。この曲は、シューマンの作品の中でも傑作のひとつだと思っています。

Q:オーケストラとの共演、室内楽、ソロ活動と、全くタイプが違うと思いますが、特にこれが好き、というのはありますか?
A:オーケストラとの共演のときは、指揮者に強い個性を求めますね。「自分は音楽をこう作りたい」という意思がはっきりある指揮者と切磋琢磨できるほうがいい。それによって学ぶことができるからです。同じことを室内楽のときには共演者に求め、ソロのときは自分に求めます。自分自身にどのくらい抵抗できるかの挑戦です。
リサイタルのときは、できればひとつのプログラムを何回も続けて演奏し、どんどん発展させていきたいと常々思っています。この春は、約2ヶ月のツアーで、同じプログラムを24回演奏しました。多くの曲が初めてだったので、初回は全てについて、考えながら弾いていました。回を重ねるにつれて、全体を俯瞰しつつもディテールやコントラストにも集中できるようになり、最終回は初回とは全く違うものになりました。

Q:何度も聞かれていると思いますが、グリーグはノルウェー人であるあなたにとって特別な存在ですか? 彼の音楽で素晴らしいと思うのはどんなところでしょう?

A:子供のころから彼の音楽に接する機会が多く、グリーグで育ったといっても過言ではありません。でも、ノルウェー人だから好きなのではなく、彼の音楽が素晴らしいからなのです。ちょっと聴くだけでグリーグだとわかる、特徴あるハーモニーがとても美しいですね。ただ、昨年は没後100周年で彼の作品をかなり弾いたので、今後1〜2年くらいはあえて避けようと思っています(笑)。

2008年8月22日
聞き手・翻訳:高島まき
構成:広瀬大介

レイフ・オエヴェ・アンスネスのピアノ・リサイタル公演情報はこちらから

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2008年09月26日

アンスネス:公演間近インタビュー

ノルウェーが生んだ21世紀を代表する若き巨匠、レイフ・オヴェ・アンスネス。
インタビューを2回にわけてお届けします。

<第1回>
1970年生まれというから、今年で38歳になるはず。それだけ若いというのに、すでに大成した芸術家の風格を漂わせるレイフ・オヴェ・アンスネス。右から左へ、音楽が洪水のように消費される現代社会にあって、自分の血肉と化したレパートリーしか取り上げない、というのは、よほどの意志の力がなければできないことに違いない。急峻な岩山を、一歩一歩足場を確保しながら登っていくような演奏。その演奏が登り詰めた山の頂からは、きっと誰も見たことのないような絶景が広がっていることだろう。

andsnes_photo.jpgQ:古典派のレパートリー(ベートーヴェン、シューベルトなど)を近年積極的に手がけられています。いま演奏することに理由はおありですか?
A:ピアニストとして本格的に練習を始めた頃は、主にロマン派のレパートリーを弾いていました。年齢を重ねるにつれ、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトを弾くのがよりしっくりくるようになりました。あの時代のウィーンの音楽は、独特の軽さと魅力がありますよね。それは20歳の僕にはわからなかったんです。

Q:シューベルト作品を、イアン・ボストリッジ、マティアス・ゲルネ、室内楽奏者と共演なさっていますね。
A:昔から彼の歌曲は大好きですが、ボストリッジやゲルネなど素晴らしい音楽家との共演はこの上ない喜びでした。ピアニストにとって技術的にはさほど難しくないのですが、和声の動きや、その個性は本当に美しく、弾いているときは天国にいるような気分です。昨年はピアノ・ソナタも多く演奏しましたが、歌曲とは全く違う性質のものです。ソナタの多くは曲が長いので、長い旅をしているようですし、時間の感覚がなくなるような感じです。ブレンデルがかつて言ったように、まさに夢遊病のような状態になります。

Q:これまであまりラヴェルやドビュッシーなどのフランスものは、取り上げられてなかったのでは?
A:フランスものは昔少し弾いて、その後しばらく遠ざかっていましたが、最近また弾き始めました。特にドビュッシーは20世紀の作曲家のなかで一番好きな作曲家でもあります。その音楽は、この世のものではないような、どこから来たのかわからないものですね。その和声は彼以前にはなかったものですし、とても新しく、想像力をかき立てます。彼の作品はいつ弾いても、その時そこで生まれた、新鮮な音楽のように感じるのです。それに、作曲家がピアノという楽器を完璧に理解していたというのがわかる、ピアノ曲として非常によくできた作品ばかりですから。

Q:お話を伺っていると、ある時期からは古典派、ここ数年はフランスもの、とレパートリーを意識的に区切りながら拡げているように見受けられます。どのようにレパートリーを増やしていらっしゃるのでしょう?
A:今ならこれを弾いてもいい、と自分で思った段階で、新しい曲を取り上げるようにしています。例えばブラームスの《ピアノ協奏曲第1番》は24歳のときに弾きましたが、第2番を弾くにはまだ早い、とずっと思っていました。尊敬に値するこの作品を「そろそろ弾いてもいいのではないか」と思ったのは、2年前のことです。
この根拠は直感的なものですが、技術的・音楽的な知識、他の人のアドバイスも参考にしています。ピアニストには、一生かかっても弾ききれないほどの作品があることは、贅沢でもあり、難問でもあるのです。弾きたい曲はたくさんありますが、自分に合うか合わないかも考慮します。例えばフランスものでもラヴェルはまだあまり演奏していませんし、スクリャービンは一度も弾いていません。本能的に、これは違うかな、と思っているんです。

Q:「今は違う」ですよね? いずれ変わることも?
A:あるかもしれないですね(笑)。


2008年8月22日
聞き手・翻訳:高島まき
構成:広瀬大介

posted by Japan Arts at 14:51| レイフ・オヴェ・アンスネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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