2012年02月21日

アレクサンドル・メルニコフ公演レポート(2月21日武蔵野市民文化会館)

2月21日、注目の公演 アレクサンドル・メルニコフ 「24の前奏曲とフーガ Op. 87」 が武蔵野市民文化会館で行われました。

メルニコフ渾身の演奏−。
終演後、客席はスタンディングオベーションになり、大きな深い感動につつまれました。
公演を聴いたスタッフのレポートをお届けします。

A_Melnikov.jpg
アレクサンドル・メルニコフによるショスタコーヴィチの「24曲の前奏曲とフーガ」全曲演奏会(武蔵野公演)。
もともと全曲を収録したCDが、タチアーナ・ニコラ―エワ以来の完成度!と世界的に認められたメルニコフ。
生(ライブ)の演奏会も、想像を遥かに超える、圧倒的な感動をもたらす公演でした。
2回の休憩をまじえて合計3時間近い作品ともなると、弾き手はもちろんのこと、聴き手も体力的、内容を受けとる精神力が求められます。(バッハの平均律とほぼ同じ形で、調性を順番に遡り、下ってくる長大な作品ですが、この聴きどころはメルニコフによるCD解説や、下記をお読みいただき聴いていただきますと、非常に参考になります。

http://www.japanarts.co.jp/html/2012/piano/melnikov/index.htm

演奏は2回の休憩をはさんで行われますが、第12番(1回目の休憩の直前)に向かって、フーガがどんどん追いつめられるような極端な内容になっていくところ、2回目の休憩の直前に並ぶ第15番、第16番の対比。
そして誰もが絶句する迫力と深淵さを兼ね備える最後の24番のフーガ。
前半の12曲は起伏に富み、ショスタコーヴィチの語り口に導かれ、扉がどんどん開かれ一曲一曲興味深く聴き入り、もちろん後半になると、もっと深い世界へとどっぷりとつかっていくようになります。

ショスタコーヴィチの多くの作品とは異なった“小宇宙”を、メルニコフの深い洞察と豊かで繊細な表現、幅広いダイナミズムで語り尽くしていくのですが、メルニコフの演奏は、コンサート会場のどこかでショスタコーヴィチも聴いてるような、そんな気持ちも残してくれるのです・・・。
単純に「美しい」とは言いきれない、深い苦悩や絶望のようなものが純化され突き詰められた境地とでもいうような、これまでに感じたことのない厚みのある感動が心に残りました。

メルニコフの才能の厚み、そして将来に向けた途方もない潜在能力を感じさせる演奏。
商業主義には背を向けつつ、音楽に対する情熱と努力を惜しまず自分の道を歩み続けるメルニコフの“記念碑的な演奏会”にご注目ください。



アレクサンドル・メルニコフ ピアノ・リサイタル
2012年2月26日(日) 13:00 浜離宮朝日ホール ジャパン・アーツぴあ 03-5774-3040
2012年2月25日(土)15:00 電気文化会館(名古屋) 同左(052)204−1133
曲目
ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガ 
Melnikov_flyer.jpg
公演の詳しい情報はこちらから



posted by Japan Arts at 15:07| アレクサンドル・メルニコフ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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