2011年10月21日

チョ・ソンジン インタビュー(前編)

前編「チャイコフスキーコンクールの思い出」
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 完成度の高い音楽性を持つと同時に、成長の真っただ中ならではの変化と底知れぬ可能性も感じさせるピアニスト、チョ・ソンジン。
2年前の2009年、日本で一躍注目を集めた浜松コンクール優勝時は弱冠15歳でした。きらめく音と、堂々たる抜群の安定感。しかしステージの外で声をかけてみれば、ふっくらした顔にはにかんだ笑みを浮かべながらぽつぽつと話をする、かわいらしい少年……。一体そのどこにあの強い意志を持ち合わせているのか、疑問に思うほどでした。
彼がこれまでに経験した国際コンクールは、優勝した青少年のためのショパンコンクール(2008年、ロシア)、浜松コンクール、今年6月3位に入賞したチャイコフスキーコンクールの、全部で3つ。これらの全てで上位入賞を果たしていることは、彼が、さまざまなタイプのピアニストの先達(つまり審査員たち)にとって、大きな可能性と潜在能力を認めずにはいられない存在だということを示しているのではないでしょうか。
 ピアニスト、チョ・ソンジンについて紹介するコラムの前編では、まず、そんな彼のチャイコフスキーコンクールについてのコメントをご紹介します。

   ***

─チャイコフスキーコンクールでの経験は、どのようなものになりましたか?
結果もとても嬉しかったですし、多くの新しいレパートリーを勉強することができました。それと、他の参加者が皆本当にすばらしいピアニストでショックを受けました。ほとんど毎日会場で演奏を聴いていました。そこから受けた刺激は、コンクールで得た大きな成果の一つです。

─ロシアでの3週間の生活はいかがでしたか?
 今回はとても快適でしたよ! 2008年の初めての滞在では、食べ物も違うし人の雰囲気もちょっと暗いなと思って(笑)苦労しましたが。

─ロシア作品をたくさん演奏されて、いかがでしたか?
 本選で演奏したラフマニノフのピアノ協奏曲第3番はとても好きな作品です。ロシアで演奏してみたかったので、これまであまり弾いたことがなく難しい選択でしたが挑戦しました。ラフマニノフの音楽には必ず一つのクライマックスがあって、そこにどう登り詰めていくかがとても大切ですから、その点にすごく集中して演奏しています。
チャイコフスキーの作品も、スケールが大きくロマンティックでありながら悲しみを湛えていて、とても魅かれます。一番好きな作品はヴァイオリン協奏曲です。ヴァイオリン音楽が好きなんです。実は7歳から13歳までヴァイオリンを弾いていたんですよ。今はもう弾けませんが!
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(後編に続く)

インタビュー・文:高坂はるか(音楽ライター)


 

とてつもない才能の出現―
『チョ・ソンジン ピアノ・リサイタル』
2011年11月28日(月) 19時開演 東京オペラシティコンサートホール

cho_flyer.jpg曲目:
ショパン: バラード 全4曲
★バラード全曲は、以前より是非挑戦してみたいと思っていました。ストーリーのある特別な作品です。作品を通じてショパン人生をお見せすることが出来たらと思っています。

リスト: ピアノ・ソナタ ロ短調
★9歳の時に初めて聴いて強く魅かれた作曲家、リスト。
「生誕200周年」を記念して選んだこのソナタは、リストの作品の中で最も気に入っている作品の1つです。

公演の詳細はこちらから



posted by Japan Arts at 15:46| チョ・ソンジン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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