2011年09月21日

アンスネス ピアノ・リサイタル レポート @王子ホール

 ベルリン・フィルハーモニーのピアニスト・イン・レジデンスでもあるアンスネスは、世界で愛されるピアニストの筆頭です。
 先日、NHK交響楽団の定期演奏会において、ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番では名作品に相応しい堂々たる名演奏は絶賛され感動的でした。(10月9日のN響アワーで放映予定です)
 続いてリサイタル・ツアーが19日から兵庫県立芸術文化センターからスタートし、昨日(20日)、東京の王子ホールで行われた公演でも、抜群の安定感と音色の多彩さと美しさが際立つ演奏で、アンスネスの稀有な音楽性が十二分に発揮されていました。

王子ホールでのプログラムは、まずグリーグの抒情小品集から6曲。ノルウェーの民族音楽の持つ独特なリズムや響きが魅力的な作品で、まるでリートを聴いているかのような、まさしく“歌うピアノ”が印象的でした。
 ブラームスの4つのバラードは、アンスネスのストーリーテラーぶりが発揮され、表情豊かで雄弁な演奏。穏やかで温かみのある低音色の深さは必聴です。
 その穏やかな音色が一変したのがクルターク作品。シャープな硬質さで突き抜けるような音が出たかと思うと、空気と融和した音の玉が浮遊してるかのような不思議感覚にとらわれるなど、8つの短曲のなかには多種多様の音色が彩りを放っていました。
 そして、締めくくりのベートーヴェンの「ワルトシュタイン」は、これぞお手本!という正統派の演奏で鉄壁。壮大な世界へと誘ってくれます。
 アンコールはショパンのバラード第3番とワルツ11番。 アンスネスならではのショパン作品で、22日東京オペラシティでのリサイタルがますます楽しみになりました。
 アンスネスの演奏スタイルは一言で表すならクリーン。
 また、ピアノという楽器の持つ特性を知り尽くし、その打鍵は深く響く低音から、無数のパワーストーンが煌くような高音まで、まるで魔術のようにヴァラエティ豊かな音色を紡ぎだされていました。
 まさに“音から目が離せない”といった形容がぴったりのアンスネスのピアノ。

 22日の東京オペラシティのリサイタルで体験してみてください。


flyer.jpg≪レイフ・オヴェ・アンスネス ピアノ・リサイタル 日本公演≫
2011年9月22日(木) 19時開演 東京オペラシティ コンサートホール

曲目:
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第21番 ハ長調 「ワルトシュタイン」
ブラームス:バラード集
ショパン:バラード第3番・第1番
ショパン:ワルツ 第13番・第7番・第11番・第5番
ショパン:夜想曲 第17番 ロ長調 

ジャパン・アーツぴあ 03-5774-3040
WEBでのチケット購入

公演の詳細はこちらから



posted by Japan Arts at 10:37| レイフ・オヴェ・アンスネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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