2011年08月31日

アンスネスへの来日直前インタビュー

Q:今度の東京公演のプログラムについてお聞きします。まず最初の「ワルトシュタイン」ソナタはベートーヴェンの傑作のソナタの一つですが、日本の聴衆に何かコメントをお願いします。
アンスネス:この曲は本当に名曲ですし、その構成の多様さには目を見張るものがあります。第1楽章はリズムと短いエネルギッシュな主題の上に構築されています。第2楽章は最終楽章への導入となっていますが、基本的に旋律がなく、様々な和音と短い「呼び出し」主題と不安な感覚から成りたっています。一方、最終楽章はペダルを使って歌う長い旋律線による雄大さとでもいうべき見事な情感を持っています。この部分は、よりエネルギッシュでドラマチックな楽節と対照をなしています。曲はコーダでクライマックスを迎えますが、そのコーダはユーモアとベートーヴェン独特の有機的な要素と意外性のある要素との驚くべき交錯に満ち溢れています。

Q:プログラムをよくみるとバラードが多いですね。それには何か理由があるのでしょうか?
アンスネス:ブラームスのバラードについては、アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリによるこの作品の素晴らしい録音を初めて聴いた時に、大変強い印象を受けました。この曲はブラームスの初期(この曲を書いたとき彼は22歳でした)に書かれたものですが、ここにあるような広大な空間と「告別」という感覚をもつ曲は、ブラームスのピアノ曲にはこの作品以外には無いと私には思えるのです。

Q:それでは後半のショパンについてはいかがでしょう。
アンスネス:
ショパンの4つのバラードは、13〜14歳頃からずっと私のお気に入りに入っていました。けれども、これまでコンサートではほとんどどれも弾いたことがなかったのです。出来れば私はこの数年のうちに4曲全部を弾きたいと思います。そして、ほかにももっと、この非常に素晴らしくて比類の無い作曲家の作品を弾きたいと思っています。

Q:なるほど!これで今度のプログラムの流れが分かってきました。
今日はお忙しいところ、どうもありがとうございました。何だか来日が待ち遠しくなってきました。


flyer.jpg≪レイフ・オヴェ・アンスネス ピアノ・リサイタル 日本公演≫
2011年9月22日(木) 19時開演 東京オペラシティ コンサートホール

曲目:
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第21番 ハ長調 「ワルトシュタイン」
ブラームス:バラード集
ショパン:バラード第3番・第1番
ショパン:ワルツ 第13番・第7番・第11番・第5番
ショパン:夜想曲 第17番 ロ長調 

ジャパン・アーツぴあ 03-5774-3040
WEBでのチケット購入

公演の詳細はこちらから



posted by Japan Arts at 13:01| レイフ・オヴェ・アンスネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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