2010年12月03日

「ショパン・コンクール記者会見」レポート

昨日(2010年12月2日)、ポーランド大使館の主催で「ショパン・コンクール記者会見」が行われました。
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来日中の優勝者ユリアンナ・アヴデーエワ、途中から今回のコンクールで審査員を務めたマルタ・アルゲリッチ、ダン・タイソンも姿を見せ、記者会見は大盛況のうちに終了いたしました。
ここでは、アーティストたちのコメントを中心にご紹介します。

ユリアンナ・アヴデーエワのコメントから

「今回来日でき、とても幸せです。まず最初に、このような機会をくださった皆さまに感謝の気持ちを、お伝えしたいと思います。もちろん、第16回ショパン国際ピアノ・コンクールで優勝できたことは、とても嬉しく名誉なことだと感じています。まずは週末に行われるマエストロ・デュトワ&NHK交響楽団とのコンサートを楽しみにしています。」

マルタ・アルゲリッチのコメントから
「今回のショパン・コンクールのレベルの高さに感動しました。終わってみて審査に行ったというよりは、発見しに行ったのだと感じています。そして多くの若い人たちが熱意を持って、献身的にショパンの作品に取り組んでいること、人生の特別のひとときをこのように過ごしていることに感銘を受けました。」

ダン・タイ・ソンのコメントから
「今回審査員を務めたのは2回目でしたが、今回のコンクールは非常に高い水準のものでした。これは僕たちだけではなく、審査員長を務められたヤシンスキー氏など、他の審査員の方々もおっしゃっていただことです。今回アジア人の入賞者がいなかったことは、アジア人のレベルが低かったということではなく、欧州勢のカムバック、つまりヨーロッパの若い才能たちの力が再び力を着けてきたということだと思います。」
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長い記者会見の最後に・・・
(ショパン・コンクールで優勝することは名誉なことでもありますが、これからプレッシャーを感じることでもあると思いますが、アヴデーエワさんからアルゲリッチさんに、どのようなことをアドバイスして欲しいですか?という質問を受けて・・・)
アヴデーエワ: 「優勝」は非常に栄誉なことですが、プレッシャーになっている部分もあります。これから私は音楽的にも人間的にも成長していかなくてはなりませんが、調和のとれた人生を歩んでいくためのアドバイスをお願いします。
アルゲリッチ:優勝したことは、もちろん名誉なことでしたが、私にとってはまったくプレッシャーではありませんでしたよ(笑)。でも、その後のコンサートは非常にプレッシャーでした。お客さまの前で演奏するということは緊張しますし、当然上手く演奏したいとも思いますから。
調和のとれた人生というのは、人生のどの時点でも実現できるものではないのではないでしょうか?今でも私はそのようにハーモニアスな人生を模索していると言えると思います。人生は多くのプレッシャーとの闘いであり、その中で懸命に生きていくこと、バランスをどのようにとっていくかということなのです。そこで、あなたの生き方が問われているのですよ。」

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偉大な先輩ピアニストからの助言に、身を乗り出して真剣に聞いていたアヴデーエワの姿が印象的でした。
アルゲリッチから「完全にバランスのとれた素晴らしい演奏を行った」と称えられたアヴデーエワ始め、高いレベルのコンクールで見事入賞を果たした若い才能、5名が来年1月に来日。

予選で高い評価を得たソナタ、マズルカ、スケルツォなどはもちろん、最終選考で共演したアントニ・ヴィット指揮ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団とのピアノ協奏曲もお聞きいただける【ショパン・コンクール入賞者ガラ・コンサート】にどうぞご期待ください。



posted by Japan Arts at 12:48| お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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