ショパン・プログラムでリサイタルツアー中のクリスチャン・ツィメルマンがショパンの誕生日の去る3月1日にパリのサル・プレイエルにて、リサイタルを行いました。
その模様を招聘元ジャパン・アーツのスタッフがレポートしました!
プログラムは2月22日ロンドンのロイヤル・フェスティヴァル・ホールでのプログラムと同様に、ノクターン嬰ヘ長調Op.15-2、ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調Op.35、スケルツォ第2番変ロ短調Op.31、ピアノ・ソナタ第3番ロ短調Op.58、舟歌嬰へ長調Op.60。
ショパンの夜想曲の中で最も美しい曲の一つであり、光と暖かさを内包する自然で流れるような「ノクターン」op.15-2、失える祖国に思いをはせた叙情と憧憬に満ちた「ソナタ第2番」、情熱と多彩な力強さに富んだ「スケルツォ第2番」、人生の壮大なドラマを語るような「ソナタ第3番」、そして哀愁と優美さを持ち合わせ演奏上完璧な技巧を求められる「舟歌」。
どの曲をとってもショパンがのり移ったような想像を絶する究極の作品としてそれぞれに生命が吹きこまれ、2000人近い満席のサル・プレイエルの客席はただただ圧倒されて、まさに感動と興奮のるつぼと化しました。
そして最後は会場中がスタンディング・オべイションで、その喝采はいつまでも続きました。
≪クリスチャン・ツィメルマン ピアノ・リサイタル 日本公演≫
2010年6月3日(木) 19時開演 サントリーホール
2010年6月5日(土) 18時開演 サントリーホール
2010年6月10日(木) 19時開演 サントリーホール
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